クワガタムシの飼い方

こちらは、「これからクワガタを飼ってみたい」「クワガタをもらったからなんとなく飼ってみようかな」という人のための超飼育マニュアルです。基本というよりは、まずはこの記事の通りに飼育をしてみてください。ほぼ間違いなく快適に飼育が出来るでしょう。飼育に興味が出てもっと色々やってみたい人は、ネットサーフィンしてクワカブのHPめぐりをしてください。

これから紹介する飼育方法は、基本的に「日本のクワガタ」のためのものです。気候の稀で違う外国のクワガタには不向きの場合があります

(コクワガタ、オオクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタなど)

Kesu_001_3まずは飼育ケースですが、←の写真のような「蓋にほとんど隙間が見当たらないもの」を使用します。これは「コバエシャッター」という商品です。使用する理由は「乾燥防止」「コバエの防止」「逃走防止」「アゴはさみによる事故の防止」です。

 Kesu_002_2 こんなのもあります。

 

 Kesu_004_1 理由がおなじなので、こんなのでもOKです。クワガタ(虫)は大して酸素を必要としないので、タッパーウエアのように「密閉」さえしてなければOKです。(タッパーウエアに穴を空けてもいいですが、齧られて脱走されることがありますので注意)

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良く見るこのタイプの蓋は「乾燥しやすい」「コバエが湧く」「脱走されやすい」「アゴはさみの事故があるのでめんどくさがりの人は使わないようにしましょう。どうしても使いたい人は、蓋とケースの間に「新聞の折込広告」を挟みましょう。ただし、穴を開けられて役にたたなくなったり、蓋がゆるんで脱走される危険は残ります。

ケースの大きさですが、クワガタは基本的に「1ケースに一匹」で飼いますので、「ミニ」または「」と呼ばれる大きさのケースで十分です。複数飼いをしたい方は、いろいろ制約がありますのでまた別途説明します。

次に、ケースの中に入れるものですが、クワガタ以外に「」は必要ですね。しかし、これだけではクワガタがひっくり返って弱ったりしますので、「昆虫マット」と呼ばれるものを入れるのが常識となってます。理由は「転倒防止」「乾燥防止・保水」「クワガタの性質で、物陰に隠れたり土に潜ったりするのが好き」というのがあります。

昆虫マットはお店で売られている「一番安いもの」を買いましょう。理由は一番安いものは、「椎茸ホダ木を粉砕しただけのもの」なので、いろいろな理由で都合がいいからです(あえてここでは理由は書きません)。このマットですが、さらさらの乾燥したものから、湿って固まってるものまでさまざまです。湿って固まってるものは、そのまま手でほぐしてケースの半分ほど入れてください(押し固めて入れなくていいです)。さらさらのものは少し加水する必要がありますので、ケースに半分ほど入れた後ミニケースなら水50CC小ケースなら100CCを入れてよく混ぜてください。ケース自体に保水性がありますので加水しすぎは禁物です。

Kesu_005マットのほかにも使用理由が同じなので←こんなのもOKです。これは「猫のトイレ用の紙」です。ただ単に紙を丸めただけのものですが、クワの排泄物を吸収したり、汚れたら燃えるごみで出せるので便利です。加水もマットの半分で十分。ただし、猫のトイレ用の商品には薬品を染み込ませたものもあるので、それはNGです。無添加の「紙100パーセント」を使用しましょう。

最後に餌ですが、「昆虫ゼリー」を使いましょう。安いのでいいです。一個16グラムがよく売られてるのでそれを使います。ゼリーの蓋をはがしてそのままケースの中に入れてください。ゼリーはカップから出さずに使いましょう。蓋をはがさずにカッターで十字に切れ込みを入れるだけでもOK。ゼリーカップがすっぽりは入る穴の開いた「餌皿」を使うのもいいでしょう(ケースの大きさを考えて選びます、ミニケースだと入らないのもあるので)。

これで準備は終了です。クワガタを入れて「日の当たらない」「30度を超えない」場所に置いて飼いましょう。餌はなくなったら新しいのと変えます。なくならなくても一週間に一度は変えましょう。マットは汚れてにおいが臭くなったら新しいのに変えます。1ヶ月に一度は変えてあげましょう。

オオクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタは冬を越して生きることも出来ますので、冬の間も世話が必要です。暖房の効いた部屋なら今まで通り。冬眠させるならマットをケースの四分の三まで入れ」「加水を通常の二倍」にして、温度が15度以下の暗い場所に置いて冬眠させましょう。この際も一応餌は入れておいてください、餌は替える必要はないです。冬場は乾燥が激しいので、月に一度はマットの様子を見ましょう。乾燥してたら加水しますが、私の経験では「ケースにいっぱいマットを入れ」「加水を十分してあれば」「前述のような蓋のケースなら」冬場の加水は必要ありません

温度が上がってくる3月下旬になったら新しい餌を入れて様子を見ます。餌を食べ始めれば通常の飼育に戻しましょう。

これからクワガタ飼育を始めたい」「クワガタをもらったからなんとなく飼ってみようか」という人は、あれこれ考えずに↑のとおりに飼育してみてください。結構快適に飼育できますよ。

                                       

                                       

 

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